その後のことは、あっという間だった。
当時、まだ学校の屋上には随時鍵がかけられるということがなかったらしい。
暗い校内に忍び込んだカナさんは迷うことなく屋上へと向かった。
錆ついた金網を上り、グラウンドを見下ろす。
その高さに梓はめまいを感じた。
こんな場所から飛び降りるなんて、よほど勇気がなければ無理だ。
でも、カナさんにはその勇気があったのだ。
ううん。
死にたいという強い欲求があったのだ。
次の瞬間には、梓の体は地面に向かっていた。
夜風が冷たくて顔が痛い。
地面にぶつかるその瞬間、梓は大きく息を飲み込んで現在に戻ってきていた。
そこには心配そうに自分の顔を覗き込んでいる厚彦と、さっきまでと変わらぬグラウンドの様子があったのだった。
当時、まだ学校の屋上には随時鍵がかけられるということがなかったらしい。
暗い校内に忍び込んだカナさんは迷うことなく屋上へと向かった。
錆ついた金網を上り、グラウンドを見下ろす。
その高さに梓はめまいを感じた。
こんな場所から飛び降りるなんて、よほど勇気がなければ無理だ。
でも、カナさんにはその勇気があったのだ。
ううん。
死にたいという強い欲求があったのだ。
次の瞬間には、梓の体は地面に向かっていた。
夜風が冷たくて顔が痛い。
地面にぶつかるその瞬間、梓は大きく息を飲み込んで現在に戻ってきていた。
そこには心配そうに自分の顔を覗き込んでいる厚彦と、さっきまでと変わらぬグラウンドの様子があったのだった。



