「ん……」

すると、本棚の奥から人の声がした。

え、誰かいたの?!

嘘でしょ……独り言聞こえてないよね?

私はそーっと本棚の奥を除くと、かの有名な脱力系王子こと高瀬 律がいた。

「ふぁあ……ねっむ……」

「……」

すると、彼はこちらの存在に気づいたのかこっちを見た。

「ん?あれ、人いたんだ……」

「っ……」

私は案の定人見知りなので壁に隠れた。

「なんで隠れんの?春川サン」

「う……」

「もしかして眠いの?寝る?俺、丁度枕が欲しかったんだよね〜膝枕してよ」

なんていう人だ、ことの人は!!

膝枕……だと?!?!

私達あまり喋ったことないのに、そんなハレンチな……