無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎







「俺17時半入りなんだ。ちょっと着替えてくる」



ちらりと店内の時計に目を向けた吉川くんは、「またあとでね」と軽く微笑むと休憩室に向かった。




ああ、ほんとびっくりした。


李々斗の家の近くだからこのカフェを選んだけれど、学校からの距離は特別近いともいえない。吉川くんの家ってこの近くなのかな。


なんにせよ、こんなにピンポイントでバイト先が同じって、なんだかおもしろいなあ。



と、そんなことを考えていると。


「吉川くんってあんな風にしゃべるんだねー」



にやにやしながら見ていた店長さんが、休憩室に入る吉川くんの背中を見つめながらぼんやりと呟いた。



「うちに応募してくる子達が大学生ばっかりってのはもちろんあるんだけど、それはおいといても吉川くんってミステリアスでね。仕事の話以外で吉川くんの方から話しかけてきたこと、多分1回もないからさ」


「でも、わたしも吉川くんのプライベートの話は全然きいたことないですよ」

「ええ、そうなの?でも有村さんには自分からはなしかけてたから…同年代にはそうなのかな」

「かもしれないです。詳しくはわかんないですけど…」