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わたしは李々斗の家から徒歩10分のところにあるカフェに応募することにした。
李々斗のはたらくコンビニと1本通りが違うだけなので、李々斗も「まあ、そこなら」としぶしぶオッケーを出してくれた。
バイトに応募して3日後。
緊張でがちがちになりながら面接を受けに行くと、
「人手足りてなかったからちょーたすかる!即採用で!」
と、想像の5倍あっさりと念願のアルバイトが決まった。
こんなにあっさり決まっていいのかと不安になりながらも、シフトはいっぱい入れてあげると言われ、李々斗も公認だし気兼ねなく頑張るぞ!と意気込んでいた───…わけ、なんだけど。
「え、有村さん」
「よ、吉川くん」
───吉川くんが働いているなんて、どんな偶然なんだ、本当に。



