「……まあでも、俺がダメって言ってもやるんでしょ、バイト」 「や、やる」 「はあ。分かった、いいよ」 「ほんと?」 「いいよっていうか、まあ俺が勝手に心配してるだけなのも分かってるから」 しぶしぶ折れてくれた李々斗に「ありがとう」と返事をする。いや、ありがとうって別に お礼を言うことではないんだけど。 「……けど、なるべく家から近いとこにして欲しい。夜道は怖いから」 「わかった!」 「ん。あと俺にアイス買ってね」 「りりは自分でバイトしてるじゃん……」