無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎






お化粧して、かわいい服を着たら、李々斗と一緒に歩いていても「あの子彼女?いや、妹だよね、ちっちゃいし」とか言われなくなるかもしれないじゃん。


わたしがこれまでいろんなひとに言われてきた“かわいい”は、動物とかぬいぐるみを見た時と同じだ。

わたしだって、女の子としてかわいいって言われたい……って思うんだよ。



「なんだそれ」

「かっ、かわいい女の子がきらいな男の子なんかいないもんね!」

「俺は別に」

「べつにじゃないの!そうなの!りりはそう!」




びしっと言い切れば、李々斗は眉を寄せて 意味がわからない と言わんばかりの表情を浮かべた。




「どうしたの楓莉。なんか変」




李々斗がそう思うのも無理はない。

本当、わたしってば、何言っちゃってるんだ急に。


まるで、“李々斗に可愛いって思われたいからおしゃれを頑張りたくて、そのために置か目が必要だからバイトする”みたいじゃないか。