って、いやいや。
それは別に恋としての好きじゃないもんね。李々斗は幼なじみだし、吉川くんはクラスメイトってだけだもん。そもそも告白されるとか絶対ありえないし。
「……うーん、よくわかんない」
「楓莉は本当恋愛初心者だもんねぇ。好きがなんなのかもあんまわからないとこ?まあ、なんにせよあたしとフユがふうりり推しなのは変わんないから〜」
最近ちょっと李々斗が変な理由もそんな李々斗にドキドキしているわたしもよく分からないけど。
『わからない』で逃げられない状況になったら、わたしはどんな答えにたどり着くんだろう。
李々斗との間に変化が訪れるのが、わたしはいつも少しだけ、怖いのだ。
その日、はるちゃんと2時間カフェでお喋りを堪能してから帰った。



