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「さてさて りり君」
「なに」
「わたしに言いたいことがあるんじゃないの?なんで今日 突然不機嫌になったの」
アイスを食べ終えた頃、隣に座る李々斗にそう声をかける。すると、「あー……いや、別に」と言葉を濁された。
もしかして、アイス買ってあげたのに まだ言わないつもりなのかな。一応、その理由を探るためのアイスだったのに。
「りり。言いたいことは口にしないとわかんないよ」
「べつに分かんなくていい」
「ヤダ!教えてくれるまで部屋に戻らない」
「ヤダってなぁ…」
嫌なものは嫌だ。
李々斗が 何かに対してモヤモヤしているのと同じように、わたしだって李々斗が思っていることを言ってくれないのはモヤモヤする。
幼なじみじゃん、わたしたち。
今さら隠し事なんかしないでよ。



