無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎







李々斗がいくら赤ちゃんでもワガママでも、わたしはそんなに甘やかしたりしないんだから。


自分の分のアイスを開けてぱくりと口に含む。羨ましいのか、李々斗がムッとした表情を浮かべた。




「あー美味しいなー、りりも食べたいんじゃない?あげないけどぉ」

「、おい楓莉」

「もう一つも食べちゃおうかな。とけちゃいそうだし」

「……楓莉……チャン」

「なんだって?聞こえない」

「……楓莉ちゃん」




アイスを食べていた手を止める。ちらりと李々斗の耳に視線を移すと、ほんのり赤くなっていた。



「なーに、りり」



わざとらしく返事をすれば、はぁ……と小さくため息をつかれた。

シャイな りり君、今日も可愛いなあ。




「…、そのアイス食べたい、から……ください?」



なんで疑問形?と思ったけれど、耳真っ赤だし、可愛からまあいっか。




「りり君良い子!」

「うるさい、やめて」




褒め言葉とともに拍手を贈ったら拒否された。

えーん、冷たい。