無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎










​───コンコンコン、




「りり、入っていい?入るね?入りまーす」




その日の夜。

3回ノックをして、返事を聞く前に扉を開けたら、ベッドに寝転がっていた李々斗に睨まれた。



帰る時も 帰ってからもまともに口を聞いてくれなかった李々斗。理由はよく分からないけれど、随分と機嫌を損ねているみたいだ。




「入っていいなんて言ってない」

「なぁにそれ。いつもそんな意地悪言わないのに」

「……で、何の用?」



彼のものに向かい、李々斗の足を踏まないようにフワフワのベッドに腰かける。首だけ李々斗の方に向けると、わざとらしく視線を逸らされた。


李々斗って、一度拗ねると結構めんどくさいんだよね。しかもその理由を口で言わないから余計に。


遠慮しているのか恥ずかしいのか分からないけど、こんなにも長い時間一生に過ごしてきているんだから もっと素直になってくれたらいいのに、と思う。