「わたしは心配してあげたんですー」
「そりゃどうも」
「何その態度!なんか りり感じ悪い」
「勝手に言ってれば」
机に上半身を預けて 強制的にわたしと話すことを終わらせふて寝し始めた李々斗に じわじわとムカついてくる。
なにそれ。
なんで不機嫌なのかも全然わかんないし、ワガママなんじゃないの。
「有村さん」
「んん?」
「俺のせいだったらなんかごめん?」
そんな様子を見ていた吉川くんがそう小さく耳打ちをしてきたけれど、その意味もまた分からなかったので、「りりがコドモなだけだから気にしなくていいよー」と返しておいた。
しょうがないからあとで李々斗の好きなアイスを買って機嫌を取りながら不機嫌な理由聞き出しておこう…とこころの中で思った。



