無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎







「あぇ、りりだ」

「そーだよ」

「席近くなるの初めてじゃない?」

「そーかもね」

「なんか適当じゃん。ちゃんと聞いてる?」

「聞いてない」




ふいっと目をそらされる。

吉川くんが「よろしく、成水」と声をかけていたけれど、李々斗は「うん」と、たった一言そっけなく返して終わりだった。



……なんか、変。





「…なんかりり 不機嫌なってるでしょ。眠い?お腹すいた?お菓子あげよっか」

「いらない。…つか俺のことなんだと思ってんの」

「赤ちゃん」

「馬鹿にしてんだろ」



別にバカにしたつもりはないけれど。

李々斗が分かりやすく不機嫌だから、眠いかお腹減ったかなのかなって思っただけなのになぁ。