そうやって長いことやってきたのに───…まさか、一緒に暮らすことになるなんて。 幼馴染でありながら、長年恋をしている相手とひとつ屋根の下。 正気でいられるわけがない。 だって同居って、朝も夜も同じ空間にいるわけで。 これまでは登下校と、放課後にどちらかの部屋で課題をしたり漫画を読んだりする時間しかまともに共有したことがなかったから、高校生活半年目で、こんな試練を課せられるなんて、想像していなかったのだ。