裾をぎゅうぅ……と引っ張る。絶対、迷惑って思われてる。めんどくさいなって、呆れられてる。


わかってるの。でも、だけど……




「……ひとり やだ、から…りりと一緒にいたい……」



ぽろぽろと零れる涙。李々斗が慌ててあいていた手でわたしの涙を拭う。


再び枕元にしゃがみ込むと、「楓莉、」と、優しい声でわたしを呼んだ。




「……わかったから落ち着いて。泣いたらもっと頭痛くなるだろ」

「…うぅ…、」

「ここにいるから。な、楓莉」

「う“ん……」

「うん」

「わがまま……、ごめんなさい」

「いーよ。楓莉のわがままは、嫌いじゃないから」