今はわたしたちは休憩時間で、壁によりかかりながら はるちゃんとフユちゃんと一緒に男子の試合をみている状況。
他のチームが試合中の時はステージを自由に使うことができるので、チームメイトの数人はそこでパス練習などをしていた。
わたしと違って運動神経抜群な李々斗は、積極的にボールを貰いに行ってシュートまで決めている。
あの顔で運動もできるって、そりゃあモテるに決まってる。
……その証拠に、李々斗にパスが回るたびにクラスを問わず女の子たちの黄色い声援が飛び交っているし。
ちぇっ、なんでもそつなくできてずるいなぁ、李々斗は。
「相かわらずかっこいいね成水くん…」
「汗が綺麗に見えるのってイケメンにかぎるよねまじで」
「や、でも夏川くんもやっぱりかっこいい~」



