今日は日曜日で、李々斗とは水族館行くデートの予定を立てていた。


お互いのバイトの予定も相まって、休日にどこかにでかけることがなかなかできていなかったから、1日中ふたりきりでいられるって楽しみにしていたのに。




最悪だ。神さま、いじわるすぎるよ。



じわ…と涙がにじむ。

体調が悪い時ってなんでこんなに泣きたくなるんだろう。ひとりじゃ心細くて、寂しくて、無性に人肌が恋しくなるんだ。


───ガチャ、



「楓莉―…朝だけど」



突然、控えめにドアが開いた。カーテンを閉め切っている薄暗い部屋に、寝起き感満載の李々斗が顔をのぞかせる。