李々斗の暖かくて優しい手が、「ばぁか」って言いながら優しく笑ってわたしを見つめる瞳が。


李々斗の全部がわたしを好きだと言っているような気がするのは、きっと気のせいではないのだろう。





「……こちらこそ、末永くよろしくおねがいします?」




李々斗と恋ができて、どうしようもなく愛おしさがあふれてしまったのは、わたしと李々斗が“恋人”になった日のことだった。





「なん……!?りりそれは!ずるい!」

「ずるいとかなくない」

「あるよ!りりは反則なのつねに!ずるいの!」

「意味わかんない」

「わかるの!もー…!ずるい(好き)」



「俺も好き」

「う、ぅう…?」

「すぐ赤くなる。慣らしてかないとダメじゃん」

「りりに言われたくない……耳赤いもん、りりも」

「……」

「……」

「…はあ、もう帰る」

「同じ家だよ!?一緒かえろ!?」