無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎





「本当にありがとう、色々と」

「んー、うん。でも、あれは俺のためでもあったと思うから」



改めてお礼を言うと、意味深な言葉を返された。

吉川くんのためって……一体どういうことなのだろうか。首をかしげると、吉川くんがゆっくり言葉を紡いでくれた。




「有村さんのこと、本当はちょっと、気になってたから」

「……え?」


「もちろん、今はもうそんな下心とかはないんだけどね。入学した時から有村さんのこと、かわいいなって思ってて。だから隣の席になった時はうれしかったし、バイトが同じになった時も本当はうれしかった。話してみたら楽しくて、もっと仲良くなりたいって思ってた」


「え…っと、」




初めて聞く、吉川くんの本音だった。


なんて言っていいかわからない。

好きと言われたわけではないけれど、そのようなことを言われている自覚がある。



けれど、李々斗にドキドキしていた時のような心臓の音は聞こえなかった。