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放課後になった。
李々斗はホームルームが終わってすぐに、先生に雑用を頼まれて職員室に行ってしまった。
日直って運が悪い日は先生に都合よくつかわれちゃうから……李々斗、不運だなぁ。
すぐに終わるとは言っていたけれど、雑用の内容によっては軽く見積もっても15分はかかるのではないかと思う。長くなったら1時間くらいかかったりするかも。
教室で課題をやろうかと思ったけれど、
「ねえ聞いてよ。先週、彼氏の家に泊まったんだけどさぁ…」
「え!なにその話詳しく!」
「もう最後までした!?」
「そうそう、じつはさ─────……」
と、クラスメイトの女の子たちが放課後の女子トークに花を咲かせていたので、盗み聞きみたいになるのも申し訳ないし、なにより会話がわたしには未知の……ちょっぴり刺激的な内容だったから、気になってできそうになかった。
そんなこんなで、わたしは静かで集中できる図書室に向かったのである。
李々斗にその旨をメッセージで伝えると、すぐに「ちょっと長びいてるから終わったらそっちに向かう」との返事があった。



