無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎






去り際、「早く食べないと昼休みおわるよ」と言って、わたしのお弁当に手を伸ばし、もうひとつ残っていた卵焼きをつまんだ。


「あっ」と声をあげた時にはもう遅い。

卵焼きは、あっという間に李々斗の胃の中へ。



李々斗だって同じお弁当を食べたはずなのに……欲張りめ。



「もー…りりのばか」

「どーも」

「褒めてない!」

「はいはい。じゃ、またあとで」





そう言って李々斗が踵を返した。「食いしん坊め!」と野次を飛ばしながらその後ろを見つめている───と。




「卵焼きより甘いわ、そして尊い」

「もはや卵焼きになりたい」

「か、からかわないでよふたりとも…」


はるちゃんとフユちゃんがにやにやしながらわたしを見ている。


もう、そうやってすぐネタにしようとするんだから。

むっと頬を膨らませると、「かわいい」と頬をつつかれた。