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───と、言われて早1週間が経ってしまった。
「楓莉、まだ何も動いてないでしょ」
「あぅ……」
「好きってちゃんと伝えること。幼馴染じゃなくて「恋人」になったことをお互いにしっかり認識すること。こういうのは曖昧にすると変に拗れちゃうんだからね?」
お昼休み。はるちゃんとフユちゃんは、あれから1週間報告なしのわたしに言いたいことがあるらしく、中庭に連行された。
膝の上でランチョンマットを広げ、李々斗のおかあさんが作ってくれたお弁当に箸を運ぶ。
「相手が成水くんとなったら、女の子たちも黙ってないと思うし。何が何でも奪いに来る勇者だって、もしかしたらいるかもしれないじゃん。楓莉のためにも、堂々と「彼女です」って言える環境がないとダメなの!」
食べ始めてまもなく、フユちゃんとはるちゃんにアドバイスと言う名の忠告をされる。
……いや、もはやお説教だ。
言い返す言葉はなく、わたしは箸でつかんだ卵焼きをじいっと見つめながら俯いた。



