「……楓莉の気持ち無視してすぐこういうことしちゃいそうだったから。だから、しばらく部屋にいれるのやめようって、決めたばっかだった」
李々斗の手の力が弱まり、熱を帯びる頬が空気に触れる。視界に映る李々斗の耳が赤くなっていた。
……きゅん。
胸のあたりがむずむずして、どうしようもなく李々斗のことが愛おしく感じる。
そんな気持ちをうまく言葉に起こせないまま李々斗の顔を見つめていると、
「、そんな見んな」
「わ…っ」
相当恥ずかしくなったのか、大きな手のひらで視界の自由を奪われた。
まっくらになった視界に、李々斗のあたたかい手の温度が広がる。
「楓莉にその顔されんのムカつく」
「だ、だってりりが……」
「なに」
「か、……かわいかったので」



