むに。頬を挟まれた。
自分でも自覚しているけれど、わたしのほっぺは柔らかいので、つままれるとよく伸びるし、挟まれると顔が潰れちゃうのだ。
だから今、ぜったい変な顔してると思う。
おまけに散々泣いたあとだ。ボロボロの顔を晒してしまっていることが途端に恥ずかしくなる。
「多分だけど、楓莉が今考えたことじゃないから」
「む…ぅ」
「……あぶないと思ったから」
「へ───…っ」
頬を挟まれてひよこみたいになっていた唇に、触れるだけのキスが落とされる。
一瞬のできごとで、思考は全然追いついていなかった。
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