「素直じゃないのは、ふたりともなのね」
「……え?」
「李々斗の母親として思うことだけどね、あの子は分かりづらいところがある。口数も少ないし、ちょっと不愛想でしょう?……でも、楓莉ちゃんの前でだけ、李々斗すっごくころころ表情変わるのよ」
「昔からね」と付け足され、ぽかんとする。
李々斗を不愛想だと思ったことがなかったから、とても意外だった。
わたしの中の李々斗は、不愛想っていうよりは「シャイ」で「いじわる」で、「なんだかんだやさしい」人だから。
けれど言われてみれば、わたし以外の人と話すときはあまり目を合わせないし、最低限のことしか言わない。ただ単に人見知りだと思っていたけれど、それは違ったのだろうか。



