頭冷やしてくるって、いつまでだろう。
時間を確認すると21時を過ぎたところで、李々斗といろいろあってからはもう3時間以上経っているようだった。
話をしたいけれど、わたしが李々斗に伝えなきゃいけないこともまとまっていないし、何よりまだ李々斗に告白の返事もしていないし。
そんなわたしが、「キスべつに嫌じゃなかったよ」なんて言えるはずもない。
どうしていいのかわからないのだ。李々斗のことになると、フツウの思考回路じゃいられなくなる。
「楓莉ちゃん」
李々斗のおかあさんの声が落ちる。顔をあげると、彼女はわたしを見つめ、眉尻を下げて優しく微笑んでいた。



