「てかでも、あれだね。成水くんの本気、見ものだよね」



空になったフルーツジュースのパックを折りたたみながらフユちゃんが言う。



当たり前だけど、李々斗のことはこれまで幼なじみとして見てきた──…思い込んできたのだ。


李々斗の気持ちに気付こうとしなかったそんな状態でも、不意打ちでドキドキさせられることがたくさんあったわけで。


「好き」という恋愛感情がはっきりした今、李々斗と接するのはやっぱりどうしても緊張してしまう。




そう、思い返せば今朝だって───…




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