「ちょちょ、まさかそんな急展開になるなんて思ってなくて動揺してるんだけど」

「フユ、あたしもあたしも……」




動揺しているせいなのか、フユちゃんは空になったパックのフルーツジュースをズズズッと吸い続けているし、はるちゃんは「推しと推しありがとうすぎるな…」とかよくわからないことをぶつぶつ言っている。




――成水 李々斗に告白された。



ふたりに報告して、自分で声に起こして、それで少しだけ昨日のことが本当だったと実感できる。



李々斗はたしかに、わたしのことが好きだと言っていた。


返事はまだ要らないっていわれたことと、これから本気で落と……落としに行くって宣言されたことも加えて伝えると、ふたりは「そりゃそうなるよね」と何故か納得していた。




告白された事実には驚くのに、それ以外は 納得しているのはどうしてなんだろう…と、そんなことを考える。