無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎






李々斗に行動を制限されるの、全然嫌じゃなかった。

はるちゃんやフユちゃんに「保護者みたい」って言われて、李々斗は幼なじみで、家族みたいな感じで、わたしのこと心配してくれてるだけなのにって思ってた。




だけど、わたしたちは幼なじみだけど、家族じゃない。幼なじみで、それで、……高校生の男と女なんだよね。



「妹みたい」って言われて本当はすこし悲しかった。李々斗はわたしの保護者じゃないし、わたしは李々斗の妹じゃないのにって思った。



「りりは、わたしにとってトクベツだから…、」

「…うん」

「でも、まだそれがどんな風にトクベツか、わたしもあんまり分かってなくて……、だから、りりにドキドキするのは変で…、」

「、うん」

「……変なの、わたしなの。りりのこと、意識してるみたいではずかしい……」





あのね、李々斗。

これはすごくワガママなんだけどね、





「りりが、吉川くんとわたしのこと“仲良くしてる”って思ってるの、……ちょっとだけ、やだ……かもだった…のです」