無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎








「……」

「……」

「…、あの、」

「なんで泣いてんだよ……」



掠れた声に、どきどきと心臓が音を立てる。

李々斗がわたしの前にしゃがみ込んで、涙のあとを辿るように頬に触れた。触れられたところが一気に熱を帯びる。

やさしい手つきに、どうしてかまた、涙が零れそうだった。



こんな展開予想していなかった。


たまたま早上がりで、李々斗に避けられているかもって話をしたら悲しくなって、気を使った吉川くんがこの公園で話を聞いてくれて。


かと思ったら、どうしてか李々斗がここに要るんだもん。




吉川くんも言っていたけれど、こんなの、本当に運命みたいって思っちゃうじゃないか。