無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎






「ホント、タイミングが良すぎるよね。運命ってやつかな」

「え、吉川くん…、」

「あ。俺が仕組んだとかじゃないよ。まじで偶然。成水と有村さん、すごいねホント」




吉川くんが言っている意味がわからなかった。

ザッザッと足音を立て、彼が​───李々斗が、こちらに向かってくる。





「……楓莉、なんでこんなとこにいんの?」




わたしと吉川くんの前で立ち止まった李々斗は、わたしが知っているものよりは少し低い声でそう言った。




「りり、」

「……バイトは?」

「っ、あ、早上がりで、あの」


久しぶりに目が合ってドキドキする。
上手く言葉が出てこなかった。



「成水」


すると、不意に吉川くんが声を落とした。