無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎






「…わたしが、りりのこともっとちゃんと大事にしたいって思ったから。りりには、何も言われてない」

「……ふ、うん。そっか、わかった」

「ごめんね吉川くん……」




たくさん優しくしてくれたのに、わたしはいつも自分のことばっかりで、李々斗のことばっかりで、ごめんね。



その意味を込めて謝る。
吉川くんは、笑っていた。




「有村さんが自分の気持ちにちゃんと気づくの、時間の問題かもね」

「…え?」

「んーん、独り言。それより有村さん」




​───迎えが来てるよ、





ふと、吉川くんが公園の入口の方へと視線を移す。



「……え、」



思わず、声が洩れた。