「おまえね、そやってすぐ触ってくんのやめて。家では特に」
「えー今更」
「今更じゃねーから。俺はずっと思ってる」
はあ……って、今日3回目のため息。
あーあ、そんなにため息吐いたら幸せ逃げちゃうよ。
……と、まあ、これも言ったら怒られそうだから言わないでおくことにするけど。
「なるべく気をつける」
「ほんとにな」
「わたし、部屋戻ろっかな」
「明日何時?」
「なにが?」
「起きるの、何時?起こすから」
「7時!りりくんラブ!」
「っだから触んなってば…!」
「あれ、ごめん 癖で」
「……はー」
そんな感じで、わたしと李々斗の同居生活が幕をあけたのだった。