「……え、」 思わず漏れた声。 あれ、高校生ってタバコ吸っていいんだっけ? あの荻原くんがあんなに堂々としてるってことは、いいんだっけ?なんて混乱して。 それから、ふとこちらに目を向けた彼と視線が絡まって。 ……見てはいけないものを見てしまった。 彼の"しまった"という顔に、ようやくまずいものを見たことに気付いて、咄嗟にその場から逃げた。