「怖いんでしょ、帰りな」 もう一度、試すように。 私の心を見極めるみたいに、荻原くんが目を細めた。 「……怖い、けど」 まるで銃を向けられたみたいに、その視線に恐怖心が煽られる。 怖くて、綺麗で、美しい。 ───いいよ、きみになら、銃口を向けられたって。 「……好きなの」 私の心臓、撃ち抜いたっていいよ。 きみにだったら、殺されたっていいよ。 だから、だから。 ───撃ち抜くならその前に、キスしてほしい。