撃ち抜くならキスのあとで







「……そろそろ帰ろうかな」



学校を出てから1時間くらい、近くの公園のベンチに座っていた。


なんとなくまだ帰りたくなくて。



……というか、荻原くんが、通りかかるかなと思って。


やっていることが完全にストーカーで、気持ち悪いかなとは思ったけれど、でも。


結局荻原くんは現れなかったから、未遂ってことで許してほしい。

さあ帰ろう、と立ち上がった瞬間。






「……永島さん?」




大好きな声が、聞こえた。




「荻原くん!」




ぱあっと顔が明るくなったのが、自分でもわかる。駆け寄った私に、荻原くんは眉根を寄せた。