ドガッ

突如部屋に響いた鈍い音と同時にお腹に激痛を覚えた私はその場に倒れ咳き込んだ。
起きあがろうとする私の体を女の足が押さえつける。

「フフフフ…この私を生意気な目で見るからよ。この邪魔者が…」

そう言いながら女は私の体を強く踏みつける。

「ねえ痛い?…でもね、私が味わった痛みはこんなものじゃないのよ?だから…今度こそ絶対に幸せになるの…」

私をグリグリと足で踏み躙りながら女は意味のわからないことを呟いている。

「…兄と幸せになりたいのなら勝手にしてください…それとも、あなたは私をいじめないと幸せになれないんですか?」

私は女を睨みつけた。
が、それが余計に女の癇に障ったのだろう。女は更に表情を歪め、私のお腹を強く蹴った。私はあまりの痛みに再び呻き咳込んだ。