『これからは、この【死りとりゲーム】となります!もう皆さんご存知ですが、しりとりに失敗すれば【死り神さま】が襲ってくるので注意しましょう!』
「死り神さま?」
それは、あの仮面をつけた男のこと?
それなら、2回目でもう先生が殺されたじゃないか?
一体なにが『本番』なの?
その意味は、すぐに分かった。
『それでは【ご】から始まるものを探して下さい!』
「えっ、ご?」
1番驚いているのは、今にも『たばこ』を取り出そうとしてた愛海だった。
「そんなのズルい!」
すぐに文句を言い始める。
「いきなり言葉を変えるなんて卑怯だし!」
自分のことは棚に上げて怒っているけど、スピーカーからの返事はない。
事前に言葉が分かっていたら、これまでのように相談したり仕込んだりと、ゲームは確実にクリアできる。
それを最初の文字をその都度、その時に決めたら打ち合わせもできない。
ある意味、それが本当のルールだろう。
しかも__失格になれば、死り神に鎌で襲われて死んでしまう。
「愛海、とりあえず見つけるしかないよ!」
「でも【ご】なんて…」
いきなり言われ、完全に焦っている。



