死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-



『これからは、この【死りとりゲーム】となります!もう皆さんご存知ですが、しりとりに失敗すれば【死り神さま】が襲ってくるので注意しましょう!』


「死り神さま?」


それは、あの仮面をつけた男のこと?


それなら、2回目でもう先生が殺されたじゃないか?


一体なにが『本番』なの?


その意味は、すぐに分かった。


『それでは【ご】から始まるものを探して下さい!』


「えっ、ご?」


1番驚いているのは、今にも『たばこ』を取り出そうとしてた愛海だった。


「そんなのズルい!」


すぐに文句を言い始める。


「いきなり言葉を変えるなんて卑怯だし!」


自分のことは棚に上げて怒っているけど、スピーカーからの返事はない。


事前に言葉が分かっていたら、これまでのように相談したり仕込んだりと、ゲームは確実にクリアできる。


それを最初の文字をその都度、その時に決めたら打ち合わせもできない。


ある意味、それが本当のルールだろう。


しかも__失格になれば、死り神に鎌で襲われて死んでしまう。


「愛海、とりあえず見つけるしかないよ!」


「でも【ご】なんて…」


いきなり言われ、完全に焦っている。