「ちょっと、これ見て!」


どうすることもできないまま、時間だけが過ぎていた中、圭子が声を上げた。


「ほら、このポイント交換のところ!」


そう言って、テーブルの中央に画面を置く。


ポイントを貯めて、ブランドのバックなどに交換できる。


そこに混じって、あるものが書かれていた。


【退会】15000ポイント。


「退会できるんだ、じゃゲームから抜けられる?」


私は少しだけホッとして、皆んなの顔を見回した。


圭子は頷いて説明する。


「最初のゲームで入ったポイントは3000だった。2回目はポイントが入っていない。だから、失敗すればポイントは0なのよ」


「それならゲームをクリアして貯めるしかないね」


「使わないで貯めること」と、愛海の顔を見る。


「なんで愛海を見るわけー?」


「ブランド品は諦めてよ、命の方が大事なんだから」


「分かってるってー」


プイッと横を向いて、ご機嫌ななめだ。


「とにかく全員で協力して、ゲームから退会するんだ」


祐希の言葉に、全員が神妙に頷いた。


それしか、助かる方法がない。


しりとりを続ける。


そしてポイントを貯めて退会する。


それしかない…。