2回目のしりとりゲームは、ホームルーム中だった。


「明日の防災訓練だが__」


村井先生がそこまで言った時、わずかに瞳孔を開いたのが私には分かったんだ。


きっと、愛海や圭子にも分かったはず。


いつゲームが始まるか分からないので、おとなしく教室で授業を受けていた良一と祐希も、異変を感じたに違いない。


視界が霞んでいき、またゲームが始まるんだと__。













__目が覚めると、そこは同じ教室だったけど、やっぱり私たち以外のクラスメイトは消えていた。


「やっぱり教室にいたら、そのまま教室で目覚めるんだな」


腕組みをし、うんうんと頷いている良一。


「でもゲームをクリアしても、現実の時間はほとんど進んでなかったよね?」


圭子が冷静に分析する。


確かに、現実ではものの数秒が過ぎただけだ。


「もう、小難しいことはいいってー!早くクリアしちゃおうよー!」


「だね、クリアしないと戻れないし」


相変わらずテンションの高い愛海に、私は同意する。


しりとりをクリアさえすれば元に__。


「いい加減にしろ!」


バンっ!と教壇を叩いたのは、村井先生だった。