「ペットボトル!」


叫びながら、ゴミ箱をぶちまける。


教室から教室へと移動し『ペットボトル』に標準を絞って探す。


制限時間は【04:48】だ。


あと半分!


「なんで無いのよ!」


ゴミ箱を床に投げ倒す。


それでもペットボトルは見つからない。


「ど、どうしよう…」


ここで他のものに切り替える?


「ぺあ、ぺい、ぺう、ぺえ、ぺお」


でも見つかりそうにない!


時間内に見つけないと死り神がくる!


「あっ、ペダル!」


急に思いつき、再び教室を飛び出す。


自転車のペダルがあった!


急いで駐輪場に向かう。


ここで大幅に時間をロスしてしまった。


でも必ずあるはず。


校舎の角を曲がって駐輪場に__。


「…うそっ」


そこには、一台の自転車も止まっていなかった。


度重なる死亡事故で、学校は完全に閉鎖されたんだ。


学校そのものに入ることもできないから、自転車は止まっていない…。


膝から力が抜け、思わず崩れ落ちそうになる。


【02:01】


あと2分。


いや、まだ2分ある!


諦めるな!


私は重い足を引きずり、校舎に戻る。


こうなったら『ペットボトル』に賭けるしかない!