『それでは、死りとりゲームを始めましょう!』
私はそれを、1人で聞いていた。
私以外に誰も居ない、異空間の教室。
祐希はあれから家にやってきたけど、私は出なかった。
『祐美、どういうことだ!?』
『なんで俺が退会してるんだ!』
『祐美、返事してくれ!』
スマホにいくつもメッセージが届いていたけど、それにも返事をしなかった。
退会ができるのは、どちらか1人だけ。
残ったほうが、最後のしりとりを行う。
これをクリアすれば、今度こそ死りとりゲームを終わらせることができる。
祐希は私に退会するように言った。
そうすれば、私はもうゲームから解放される。
残った祐希が、最後のしりとりに挑むことになったはずだ。
それを私は、自分が残るほうを選んだ。
ある理由から__。
『この死りとりをクリアすれば、死りとりゲームは終了となります!』
泣いても笑っても、これが最後。
クリアすればゲームから抜け出せる。
でももし失敗すれば、死り神が襲ってくる…。
そこに、私が退会しなかった理由があった。
前回の死り神は、苗字が変わった愛海だったから、次の死り神は【み】から始まる名前。
私は三上祐美。
そして…祐希は、南田祐希。
私たちは2人とも【み】から始まるんだ。



