【01:22】
あと1分半もない!
階段を4階まで駆け上がり、廊下を疾走する。
これでもし目当てのものがなかったら、もう完全にアウトだ。
ここにきて、他のものに変えるわけにはいかない。
『それ』にかけるしかない!
私が【視聴覚室】に飛び込んだ時には、時間は1分を切っていた。
電気が消えていて真っ暗だ。
「スイッチ!」
ここで数秒、もたつく。
ようやくスイッチを見つけて電気がついた。
「ど、どこ!?」
視聴覚室内を見回し、教壇に飛びつく。
「ぷぷぷ、プロジェクター!」
時間は!?
時間ははあと__?
『クリアです!』
「はぁ〜」
その場に崩れ落ちる。
「やったな!」
祐希が肩を揺さぶってくるけど、心臓がバクバクして答えられない。
クリアした。
これで退会できる。
「すぐに祐美が退会しろ」
「…うん」
「あとは俺が終わらせるから」
「__分かった」
そう答えたけど、私は祐希の顔を見ていなかった。
そして足元がグラつく。
「祐美?どうかしたのか?」
恐らく、目を合わせようとしない私を変に思ったのだろう。
そのまま…私たちは現実の世界に戻った。
すぐに私はスマホを開く。
『退会しますか?』
「はい」を選択する。
『誰を退会させますか?』



