【04:58】
時間が半分もない!
職員室に駆け込み、プールの扉の鍵を探す。
「どれ?どれが鍵なの!?」
「祐美、落ち着け!」
「見つからない!」
慌てれば慌てるほど、分からなくなっていく。
鍵を持って戻っても、もしそれで扉が開かなかった場合は、タイムオーバーになる。
また死り神が…。
「ほかのものに切り替えたほうがいい!」
「えっ、でも…」
私は『プール』しか頭になかった。
いまさら、ほかの【ぷ】から始まるものを探せなんて言われても__。
「ぷ、ぷ…ぷ?」
「きっとある!考えろ!」
「そんなこと言われても…」
残り時間は【03:45】だ。
「ぷあ、ぷい、ぷう、ぷえ、ぷお」
あ行から順番に唱えていく。
「ダメだ!」
「焦るな!」
「ぷた、ぷち…プリン!プラモデル!」
いきなり単語がいくつも浮かんできた。
分かった!
【ぷ】はら行と相性がいいんだ!
「ぷら、ぷり、ぷる、ぷれ、ぷろ…ぷろ?」
私は職員室を飛び出した。
階段を一段飛ばしで駆け上がる。
「急げ!」
祐希の声援が、後ろから背中を押す。
もう時間がない!



