死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-



愛海の背に、ペンチが突き刺さっていた。


「ぐふっ!」


口から血を吹き出す。


「愛海!」


「な、なんでこいつが…?」


祐希が驚いて、後ずさる。


「愛海は親が離婚して、苗字が川原に変わった。だから次の死り神に選ばれた」


「そんな、マジかよ…」


「愛海、しっかり!」


崩れ落ちる愛海を支えるけど、それと同時に足元がぐらついた。


ゲームが、終わる。


死り神を殺したからだ。


せっかく、死り神じゃなくなったのに。


自分を取り戻すことができたのに…。


「死に…たく、ない」


愛海の目から涙が流れる。


「愛海!」


「…祐美」


意識が遠ざかる。


愛海の体はこんなにも温かいというのに。


「祐美」


「もう喋らないで!」


「…ごめん」


それが、愛海の最後の言葉だった__。













__気がつくと、自分の部屋にいた。


愛海を抱いていた感触が、まだ手に残っている。


あたたかな温もりが…。


でもそこに、愛海はいない。


こんなゲームを始めたばっかりに、皆んな居なくなってしまった。


「ごめんね、愛海」


そこに居ない、友に謝る。


そして誓った。


「でも私が、このゲームを終わらせるから」