死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-



「──愛海?」


確かに、愛海がそこにいた。


退会したはずの、松本愛海が。


私の金づちが、死り神の仮面を弾き飛ばしたんだ。


「祐美!」


その時、祐希がぶつかった。


死り神の愛海の背に、ぶつかったんだ…。


「ど、どうして?」


驚きに見開かれた愛海の目が、私を見つめる。


答えを教えてほしいと。


どうして私が死り神なのか?と…。


「ねぇ、どうして?」


その目は驚きに満ちており、もう死り神じゃないことを物語っていた。


仮面だ。


仮面が操っていたんだ。


死り神となって失格者を殺すように。


でも、なんで愛海が死り神になったのか?


これまでのルールなら、名前でしりとりをして選ばれたはず。


前が古城怜華だったから【か】から始まる名前のはずなんだ。


それなのに、どうして愛海が?


愛海の苗字は『松本』だから、選ばれることはない。


苗字が変わらないかぎり…。


「あっ、苗字!愛海、親が離婚したから…?」


私がそう言うと、愛海は呆然と呟いた。


「…かわはら」と。


「かわはら?」


「川原に、苗字が変わったんだ…」


そこまで口すると、愛海の顔が苦痛に歪んだ。