「…うん?」
私の指が頬に触れる寸前、祐美が目を開いた。
「祐美、起きたか?」
「うん」
「熱は大丈夫か?」と言うなり、祐希が私のおでこに手を当てる。
「だいぶ下がったな」
「祐くんが、ここまで運んでくれたの?」
「あぁ。こっちに戻ってきてから探し回って。地面に倒れてるからビックリしたけどな」
「ありがとう」
「あっ、ちゃんとおばさんに入れてもらったから。服とかも、俺は脱がせてないし!」
急に慌て出した祐希が、なんとなく可笑しかった。
「なに笑ってんだよ!」
「ううん、ありがとう」
「おばさんもあんま変わってないのな。俺のことはしばらく分かんなかったけど」
「だって祐くん、変わりすぎだし」
「そうか?ただデカくなっただけだろ?」
「それが変わったんだって」
「けど、この部屋も変わってないな」
そう言いながら、部屋の中を見回す。
「昔はよく来てたもんね」
「まぁな。またここに来るとはな」
祐希が私の顔で視線を止め、しばらく私たちは見つめ合った。
熱は下がったはずなのに、体がカッと熱くなる。
「あ、あのそれでっ、ゲームは?」



