死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-



「わ、私…こんなつもりじゃ」


圭子が2、3歩、後ずさる。


「てかさー、殺す気満々だったじゃん!」


「愛海!もういい加減にしてよ!」


「なに怒ってんのー?愛海、なにも間違ったこと言ってないし」


「いいから黙ってて!」


私が怒鳴ると、愛海はプイッと横を向く。


愛海なんて怒らせてもいい、黙っててさえいてくれたら。


そんなことより、今は圭子だ。


「私、私っ…」


嫌々をするように首を振って後ずさるけど、背中が教壇にぶつかった。


「圭子?」


「こ、このまま、ここにいる!」


「えっ!?」


「このまま現実に戻らなきゃ、戸田が死ぬことだってないんじゃ──?」


見る見るうちに、圭子の目に涙がたまっていく。


しりとりに失敗して、襲ってくる死り神を返り討ちにした。


この時点では、圭子は戦う気が満々だった。


でもそれが、自分のよく知っている相手だったことで、罪悪感に押し潰されようとしている。


現実世界に戻らないなんてこと、できるわけがない。


「俺たちが抵抗しても、元の世界に戻らされる」


「で、でも!」


圭子だって分かってるんだ。


それでも戸田が死ぬ運命を、変えようとしている。