三島洸の最大の欠点は、彼の両親が相当厳しいことと有名企業の社長だということで愛情に飢えていること。




家ではいい子ちゃんで、だから受験が近くなった時に玲ちゃんに関わらずに勉強してた。




敷かれたレールの上をなぞることが三島さんにはとても苦痛だったのだろう。だから悪いことがしたくなるのかな。






 これらの諸情報は、玲ちゃんに怪しまれないように彼女が図書委員の時やクラスの友人を通じて探った。




この情報はなんの役にも立たないが、何もしないでいるのはもっと無理で探偵じみたことまでやってしまった。




 そして僕は玲ちゃんに嫌われているとは微塵も思っていなかった。



僕は救いようのない本物のアホだ。