過保護な君の言うとおり




「それでなんだ、私が知らないことって」



お弁当を広げながらちらっと委員長を伺うと「それより、可愛いお弁当ですね」



と私のお弁当をしげしげと見ていて私の質問には答えてくれそうになかった。




「自分で作ってるんですか?」




 確かに私のお弁当は彩も鮮やかでウインナーもタコさんになっていたり、


毎回思うが器用でとても男子高校生が作ったとは思えないお弁当である。



「ああ、これは佐久間が作って……」




 言いながら気がついたが、一緒に住んでいることを公にするのはよくない気がする。



そう思って口をつぐんだ時にはもう遅く、案の定、委員長はあんぐり口を開け驚いていた。



「えっと……佐久間くんが作ったお弁当なんですか」


「あ、う〜ん。まあ」



もしかして一緒に住んでいることがバレてしまったかと気を揉んだが委員長は



「いやー。まめですね佐久間くんも、一途というか、健気というか」とうんうんと頷いていた。



委員長が鈍くて助かった。