そういう日の夜明けは、この世のものでなないみたいに美しく感じる。
私はその景色に吸い込まれるように、死という甘美な誘惑に手を伸ばしかける。
思いとどまるのは、私を迎えにきてくれた秋子さんのことが頭を過ぎるから。
大袈裟に聞こえるだろうが、それがなければ今頃私は死んでいるに違いないと思う。
しかし、そんなふうに永遠と続くように思えた地獄も、いつかは終わりがくるらしい。
しばらくすると、洸は受験勉強があるからとぱったり私に近づかなくなり、平穏な日々が訪れた。
私の教室にも来なくなり、待ち伏せも無くなった。
私は心底ほっとしたのを思い出す。
人間不信の極致にまで陥った私だったが、それからすぐ佐久間に助けられることになり、
まさか一緒に住むまでのことになるなんて思いもしていない。
私は佐久間と一緒にいる時の自分が「とても好きだ」



